こんにちは、ゆうです。
「最近、二人で帰らないね」。同僚に何気なく聞かれて、何と答えればよいかわからなくなる。まだ自分でも別れを受け止めきれていないのに、職場で説明するのはつらいですよね。
心配してくれる人がいても、今は知られたくない。そんな気持ちのままで、働ける場所を守りたいと思ってよいのです。今日は、話す相手と言葉の範囲を、小さく選ぶ方法を考えます。
交際を知っていた人にも、経緯を全部話さなくていい
付き合っていたことを知っている同僚には、別れた理由も説明しなければと思うかもしれません。でも、気持ちの整理がつかないうちに、詳しく話すかどうかを決めなくて大丈夫です。
「今は私生活の話を控えたいんだ」。まずは、話したくない範囲を伝えるだけでもかまいません。交際自体を話していなかった人に、質問のたびに関係を説明する必要もありません。
無理に作り話でつじつまを合わせようとすると、その話を覚えておく負担も増えます。詳しい答えを作る代わりに、話題を終える言葉を一つ持っておく方法があります。
うわさのつらさと、支えになる会話は両方ありうる
南アフリカの一つの衣料工場で11人に面接した研究では、別れ後のうわさを苦痛と感じる声がある一方、信頼できる同僚などに話すことを助けになったと振り返る声もありました。[研究]
支援相談を利用した人から選んだ少人数の質的研究なので、「話せばよくなる」「隠すと悪くなる」とはいえません。ここでは、広く知られることと、自分で選んだ相手に相談することを、分けて考える手がかりにします。
以下の返し方や相談の手順は、研究で効果を検証したものではなく、記事独自の提案です。
相手ごとに、話す目的を小さく決める
みんなに同じ説明をしなくても大丈夫です。例えば、雑談で聞いてくる人には「今は話したくない」まで。気持ちを聞いてほしい友人には、自分が話せる範囲だけ。仕事の調整を相談する人には、困っている場面と希望を伝える。相手との関係と目的に合わせて選べます。
信頼している人に話すときも、最初に「ほかの人には広めないでほしい」と希望を伝えてよいでしょう。ただ、話した情報が絶対に広がらないとは約束できません。相手の受け止め方を見ながら、最初は少ない情報から始める選択もあります。
その場で使える、短い返事を用意しておく
とっさの質問で固まってしまうなら、返事を一つ決めておいてもよいと思います。以下は記事独自の例です。きれいに言い切れなくても大丈夫です。
まだ何も話したくないとき
気にかけてくれてありがとう。私生活のことは、今は話さずにいたいんだ。
別れたことだけは伝えると決めたとき
お付き合いは終わったんだ。詳しいことは話さないでおきたいので、この話はここまでにしてもらえると助かる。
理由や、どちらが悪かったかを聞かれたとき
二人の詳しい経緯は、話さないことにしているんだ。仕事では、必要なやりとりを続けているよ。
元恋人の近況を伝えられるのがつらいとき
今は、その人の私生活の話を聞くのが少しつらいんだ。しばらく伝えずにいてもらえると助かる。
話を広げたくなければ、「では、さっきの資料の確認に戻ってもいい?」と、目の前の用件につなげることもできます。明るく笑って納得してもらうところまで、頑張らなくてかまいません。
うわさが広がっても、全員を説得しなくていい
何か言われていると知ると、誰が何を話したのか、全部確かめたくなるかもしれません。けれど、聞いた人全員に経緯を説明し続けることは、とても消耗します。まずは、自分が答える範囲を同じ短い言葉にしておく方法があります。
事実と違う話でも、私生活の細部を一つずつ訂正するかは選べます。一方、「仕事を投げ出した」など、業務について誤った情報が広がり、仕事に支障が出ている場合は、その事実に絞って訂正したり、上司に相談したりしてかまいません。
その業務は、予定どおり引き継ぎ済みです。私生活の経緯については、お話を控えます。
説明を控えた結果、相手の想像まで止められるとは限りません。うわさが残ったとしても、自分の返し方が失敗だったと引き受けなくて大丈夫です。元恋人と口裏を合わせるために、つらい連絡を再開する必要もありません。
仕事の助けが必要なら、困る場面から相談する
「誰にも知られたくない」と「今の働き方では苦しい」が、同時にあることもあります。最初から別れの詳細を話す代わりに、まず相談の扱いを確認する方法があります。
個人的な事情に関わる相談です。具体的に話す前に、誰にどの範囲まで共有されるか教えていただけますか。
そのうえで、話せる範囲で「二人きりの打ち合わせが負担なので、議事録を残す形や複数人での進め方を相談したい」と、必要な調整を伝えます。対応にあたって、追加の事情を聞かれることや、関係者への共有が必要になることもあります。人事や上司だから必ず秘密になる、と決めずに確かめてよいのです。
職場に関係性の申告や利害関係についてのルールがある場合は、雑談でどこまで話すかとは分けて、必要な手続きを確認してください。ここでの例は、職場の規程上の対応を判断するものではありません。
からかいや望まない詮索が続いて仕事に支障が出るときは、日時や実際に言われたことを記録し、相談できる窓口を探してもかまいません。脅しなどで安全が心配なときは、知られたくない気持ちを抱えたままでも、まず安全を優先してください。
今日、話さないことを選んでもいい
今は言葉にできなくても、あとで話したくなるかもしれません。今日は一人にだけ話して、ほかの人には控える。職場の外に聞いてもらえる相手を選ぶ。その日の自分に合う範囲で大丈夫です。
元恋人と顔を合わせること自体が負担なら、同じ職場で過ごすときの小さな選択肢もあります。秘密を守るために、一人で全部耐えなくてよいのです。
大丈夫、無理せず一緒に一歩ずつ前に進んでいこう。
参考文献
Verhoef & Terblanche(2015)The effect of dissolved workplace romances on the psychosocial functioning and productivity of the employees involved。職場恋愛の別れを経験した人への質的研究。