こんにちは、ゆうです。
送った資料の数字が違っていた。いつもなら気づける抜けを指摘された。別れのことだけでも苦しいのに、仕事までうまくいかないと、「こんな自分ではだめだ」と責めたくなる日もありますよね。
ミスのあと、帰り道でもその場面が浮かんで、明日の仕事が怖くなることもあるかもしれません。今日は、失敗した自分への結論を出す前に、必要な対応を少し分けて考えてみます。
起きたことと、自分への評価を分けてみる
「添付するファイルを間違えた」と「自分は仕事ができない」は、同じ大きさの話ではありません。今すぐ自信を取り戻せなくても、まず扱うのは、目の前で起きた一件だけでよいと思います。
修正が必要なことまで、なかったことにするわけではありません。自分を責め続けることと、仕事を直すことを、いったん切り分けるためです。
紙の端に「起きたこと:古い資料を送った」「次の対応:担当者に知らせ、正しい版を確認する」と二行だけ。書く余裕がなければ、必要な相手への報告を先にしてかまいません。原因や対策を一人で全部説明できるまで、連絡を待たなくてもよいのです。
研究から考えられること
「自分を責めないと、また失敗するのでは」と不安になることもあるかもしれません。失恋や職場の研究ではありませんが、失敗後に自分をいたわることと、そのあとの取り組みを調べた実験があります。
大学生86人を分析した実験では、難しい語彙テストのあとに、自分への思いやりを促す説明、自尊心を励ます説明、追加説明なしの3条件を比べました。自分への思いやりを促す条件は、追加説明なしの条件より、次のテストのための学習時間が長くなりました。ただし、自尊心の条件との差や、次のテストの得点差は統計的に有意ではありませんでした。[1]
この結果から、仕事のミスが減るとは言えません。また、失恋が今のミスの原因だと決める根拠にもなりません。それでも、自分をいたわることと、必要な対応に向き合うことは、両立しうると考える材料になります。
確認を、気合いではなく見える形に
「次は絶対に間違えない」と自分に言い続けるのも、疲れますよね。ここからは、失恋後のミスを減らす効果が検証された手順ではなく、この記事からの実務上の提案です。職場のルールに合わせて、できそうなものを一つだけ選んでください。
例えば、送信前に見る項目を「宛先・添付・日付」の三つに絞って、手元に置く。数字を扱う仕事なら、重要な数値について別の人の確認を頼む。何度も全体を読み直す代わりに、どこを確認するかを決める形です。
ミスが起きた箇所がわかるなら、そこに合う確認を一つ足すだけでもかまいません。すべての作業に長いチェック表を作る必要はありません。確認そのものが負担になったら、作業量や役割を相談するほうを選べます。
仕事量の相談に、別れの詳細はいらない
いつも通りにこなせないことを言うのは、勇気がいりますよね。けれど、一人で遅れを取り戻そうとして仕事を増やす前に、期限や優先順位を一緒に確かめる道もあります。
「今、確認に時間がかかっています。今日中に必要なのは、AとBのどちらでしょうか」「この作業だけ、確認をお願いできますか」。今の困りごとと、相談したいことを短く伝えてみます。
失恋の経緯や相手の名前まで話さなくても、仕事について相談できます。すぐに調整できるとは限りませんが、何を今日優先するか、どこで助けが必要かを共有するきっかけになります。
今日は、取り返すことを急がなくていい
落ち込んだまま、必要な報告だけ済ませる日があってもかまいません。反省を一日中続けなくても、仕事を大事にしていないことにはなりません。
もし運転や機械操作などの安全に関わる仕事で、注意を保つのが難しいと感じたら、無理に続けず担当者に伝えてください。眠れない、食べられないなどの状態が続き、仕事以外の生活にも支障が出ているなら、医療機関などに相談する選択肢もあります。
今日は「正しい資料を確認する」だけ。難しければ、「確認を手伝ってほしい」と伝えるだけ。普段の働き方に戻る期限を、自分に課さなくても大丈夫です。
大丈夫、無理せず一緒に一歩ずつ前に進んでいこう。
参考文献
- [1]Breines & Chen(2012)Self-Compassion Increases Self-Improvement Motivation:実験3。原著全文。失恋・職場を対象にした研究ではありません。