こんにちは、ゆうです。
「もういい」と言って、話を打ち切ってしまった。別れたあと、その一言を思い出すたびに胸が痛む。あのとき、もう少し落ち着いて話せていたら。そんな後悔を抱えていませんか。
言ってしまったことを、なかったことにはできません。それでも、今の自分から過去を見直すとき、当時は気づけなかったことも一緒に置いてみませんか。
「もしも」を、次の選び方につなげる
「もし違う言い方をしていたら」と、実際とは違う過去を想像することを、心理学では「反実仮想」と呼びます。SmallmanとRoeseの実験では、こうした想像のあと、同じ行動について「次はどうするか」を判断する反応が速くなりました。
ただし、失恋後の研究ではなく、関係が続いたかどうかや、悲しさが軽くなるかを確かめたものでもありません。違う言葉なら別れずに済んだ、とまではわからないのです。
あのときの自分が知らなかったこと
今わかる方法を、当時も選べたはずだと決めつけなくて大丈夫です。少し余裕があるなら、一つの場面を三行に分けてみましょう。
一行目は「実際にした・言ったこと」。「私はいつもひどい人」ではなく、「『もういい』と言って話を打ち切った」と、その場の言動を書きます。
二行目は「当時、知らなかったこと」。例えば、「気持ちがいっぱいなら、休んでから話したいと伝える方法もあった」。相手の本心を想像で埋めず、今の自分が気づいた選択肢を置いてみます。
三行目は「次に選びたいこと」。「少し休んでから話したい、と伝える」。今後、誰かと話すときに自分で選べることを、一つだけ。
ひと場面
話を打ち切った
こと
伝える言い方も
あった
選択
話したい」と
伝える
これは記事独自の整理の例です。失恋のつらさを軽くする効果が検証されたワークではありません。
悔やむ自分にも、少しの思いやりを
BreinesとChenの実験では、過ちを悔やむ大学生が自分に思いやりを向けて書くと、比較条件より、埋め合わせや再発を避ける意欲を高く報告しました。失恋からの回復や、その後の行動の変化を確かめた結果ではありません。
傷つけたかもしれない言動は見直しながら、「当時の私は、別の伝え方をまだ知らなかった」と添えてもよいのです。言動が相手に与えた影響は大切に受け止めながら、別れの責任を全部引き受ける必要はありません。
気づいたことを、今すぐ相手に連絡して伝える必要もありません。相手の望む距離は尊重しながら、次の選択として手元に残せます。
小さな学びが一つ見つかったら、今日はそこまで。何も浮かばない日や、書くほどつらい日は、途中で休んで大丈夫です。後悔が残っていても、ペンを置いてよいのです。
大丈夫、無理せず一緒に一歩ずつ前に進んでいこう。
参考資料
- Smallman, R., & Roese, N. J.(2009) Counterfactual Thinking Facilitates Behavioral Intentions:一般的な否定的出来事を想像する実験課題。失恋回復、関係継続、長期の行動変容、本文の三行整理の効果を調べていない。
- Breines, J. G., & Chen, S.(2012) Self-Compassion Increases Self-Improvement Motivation:実験2の結果は自己報告の意欲。失恋回復や、その後の実際の対人行動の改善を検証した研究ではない。