失恋 恋愛

失恋相手への執着を克服しよう!心理学を応用した具体的な方法を紹介!

〜認知的再評価法を応用して失恋相手への執着から克服しましょう!〜

失恋を克服するための4ステップ

  1. 失恋した「自分」を知る(自分の状態を客観的に見てみる)
  2. 自分に対する自信を取り戻す
  3. 失恋相手のことを忘れる
  4. 次の恋愛へ移行する

前回までのページでは、失恋をしたあなた自身を失恋の苦しい気持ちから解放することを主軸に解説してきました。ここまでの2ステップを順に読み進めていただいた方は、失恋の苦しみから回復し、普段の生活に戻れるような気力が湧いてきているのではないでしょうか。

しかし、「まだ、失恋相手のことが忘れられない!」「あの人以外との恋愛なんて考えられない!」など、失恋相手のことばかり考えている方もいるかもしれません。

そこで、このステップでは、失恋相手への執着から脱却し、あなたを次の恋愛へ動き出すための”失恋相手のことを忘れる”というステップについて解説し、その方法論を紹介していきたいと思います。

なぜ、失恋相手のことが忘れられないのか

まず、なぜ失恋相手のこと忘れることが難しいのでしょうか。どうして「あの人以外と付き合うことなんて考えられない」といった気持ちになっているのでしょうか。

それは、あなたが現在も失恋相手のことを過剰に評価し、執着を起こしてしまっていることが原因です。

それでは、失恋相手のことを過剰に評価してしまうのはなぜでしょうか。その理由は次の2つです。

  1. 失恋相手とのアイデンティティの共有により、失恋相手の否定ができない。
  2. 失恋相手のことを客観的に評価ができていない。

の2つが大きな要因です。

⒈「失恋相手とのアイデンティティの共有により、失恋相手の否定ができない。」については、既に”失恋を克服する4ステップ”の第2ステップを読み進めた方には、納得のいくことかと思います。

失恋相手とのアイデンティティを共有している状況であるのですから、「失恋相手を否定する」=「自分自身への否定」となり、失恋相手のことを否定できない→まだ相手に恋愛感情が残っている、と勘違いをしてしまうのですね。

こちらの原因については、”失恋を克服する4ステップ”第2ステップの「セルフコンセプトリカバリー」を行うことで、あなた自身のアイデンティティの回復するための方法を記載しているので、こちらを参照してみてください。

⒉「失恋相手のことを客観的に評価ができていない。」については、”失恋を克服する4ステップ”のステップで解説したセルフディスタンス法でも記載しましたが、失恋相手を主観的に見てしまっているため、失恋相手のことを過大に評価しすぎてしまっているパターンです。

勘違いして欲しくないのは、恋愛対象を主観的にみること自体は悪いことではない、ということです。「恋は盲目」というように、相手のことを主観的に判断することは、体内のホルモンの影響も伴って進化心理学的にも恋愛に対する原動力にもなり、恋愛行為に対して全体的に優位に作用します。

しかし、失恋したあなたの場合は、この盲目状態のままだと今後の恋愛活動に支障をきたします。これでは困りますよね。まずは失恋相手を客観的に評価し直すことで、一度冷静になりましょう。

では、実際に失恋した相手を客観的に評価するための方法を紹介していきます。

失恋相手を客観的に評価するための方法 〜認知的再評価法の応用〜

認知的再評価法とは

認知的再評価法とは、心理学で苦手な人やものごと(ストレッサーと言います)に対して、良い評価へ変えることで、ストレス反応を軽減させる手法として広く運用されている方法です。

この「認知的再評価」というのは、難しい言葉に思えるかもしれませんが、私たちの日常生活に頻繁に起こっている事象の一つです。

例えば、初めて会ったときに印象が悪かった人に2度目会ったときに親切にされた時、その人に対する印象が逆転して「よく話してみると、すごくいい人かも!」と印象が逆転したこと、ありませんか?

これが、認知的再評価が行われた状況になっています。他にも、漫画などでよくある、「怖いヤンキーが子猫を助ける場面を見て第一印象が変わった」なども認知的再評価が起こることを利用した表現です。

それでは、この認知的再評価をどうやって失恋相手への執着解消に利用していくか、具体的手段を記載していきます。

認知的再評価を応用した、失恋相手への執着を解消する方法

「ヤンキー・子猫理論」でもあるように、人の印象は悪い評価→良い評価へ認知的再評価によって、変わりうることを先ほど解説しました。

失恋相手への執着を解消する方法としては、これを逆の作用を利用します。

つまり、失恋相手の悪いところを思い出して、「あなた自身の失恋相手に対して、マイナスの認知的再評価を促す」のです。

以下にその具体的な手段を記載します。

  1. 失恋相手との思い出の残る品、場所など、失恋相手に関わるものを用意する
  2. 当時の記憶を思い出しながら、「嫌だったこと、辛かったこと」を敢えて書き出す
  3. その思い出の品等をみた瞬間に、⒉で書き出した「嫌だったこと、辛かったこと」を思い起こし、反芻する。
  4. これを思い出の品等を見た瞬間に感じるようになるまで、繰り返す

それでは、順に説明していきます。

⒈失恋相手との思い出の残る品、場所など、失恋相手に関わるものを用意する

見るのも辛い写真や思い出の品をあえて用意することで、驚いてしまう方もいるかもしれませんが、実は失恋した際に失恋相手との思い出の品をすぐに捨ててしまうのは、失恋から立ち直るための行動としては、実はNGな行動の一つです。

初恋の相手を思い出すと、まず良い思い出を思い出しませんか?初恋が美しく、儚い思い出になるのは、初恋相手をあなた自身が「美化」した状態で繰り返し思い出しているからです。

失恋相手への執着を克服するには、必要以上に失恋相手のことを美化しない状態にした上で、過去のことにすることが非常に大事です。

⒉当時の記憶を思い出しながら、「嫌だったこと、辛かったこと」を敢えて書き出す

思い出の中での、失恋相手の嫌だったこと、辛かったことをなんでも良いので、思い出して書き出してみましょう。

例えば、温泉旅館に行って楽しかったときの写真を見ながら、「帰り道の運転が荒かった」「夕食の食べ方が汚かった」「あの時の言葉のチョイスが気に入らなかった」など、なんでも良いので、なるべく具体的に記載してみてください。

どうですか?楽しかった思い出ではありますが、よくよく考えてみると、全てが完璧ではなかったことに気づくことができたのではないでしょうか。もちろん、あなたの思い出は、全体としてはとても楽しくかけがえのないものであったことだと思います。しかし、「『完璧』な思い出でではなかった」ということに気づくことが大事なのです。

これを他の思い出の品や場所でも、やってみてください。これを繰り返すと、徐々にあなたの中にある「過剰に評価された」失恋相手がだんだんと普通の人間に思えてきませんか?これが、認知的再評価の作用です。

⒊その思い出の品等をみた瞬間に、⒉で書き出した「嫌だったこと、辛かったこと」を思い起こし、反芻する。

⒉で作り出した認知的再評価の材料を、あなたの中に定着させるため次のステップに進みましょう。

先ほど使った思い出の品やものを使って、あなたの中にある失恋相手のイメージを「再定着」させていきましょう。

先ほどの思い出の品や場所が目に入った瞬間に、書き出した「嫌だったこと、辛かったこと」を頭の中に思い浮かべる習慣をつけてみてください。この反芻するという行為が、あなたを失恋相手に執着させてしまう呪縛から解き放つ大きな鍵になります。

⒋これを思い出の品等を見た瞬間に感じるようになるまで、繰り返す

思い出の品が目に入ると、少し嫌な気分を感じるようになったあなたは、もうすでに失恋相手への執着がかなり薄れていることに気づくはずです。

この段階に入った時には、思い出の品は廃棄しても良い段階になります。もうすでに失恋相手には未練がなく、過剰に美化された思い出に苦しめられることもないでしょうから。

もし、それでも失恋相手との復縁を目指したい場合は、一度執着状態を離れたこの状況で、冷静に失恋相手を分析してみるとよいでしょう。今回のステップで記載した相手の「否定的な」情報から、相手の行動や言動を思い返し、

「メニューを決めるのに時間がかかるなど、優柔不断なところ」「車の運転が荒かった」など、大衆的に嫌われる内容でも良いですし、「言葉遣いが気に食わなかった」「顔の黒子の位置が実は気になっていた」、、、

などなど、嫌だったところも含めて、相手を評価するのです。冷静に、たった一度っきりのあなた人生における大切な時間を、失恋相手対して再度費やす価値があるのか。もう一度考えてみましょう。

それでも、やはり復縁をしたい!、という方は別の記事で復縁までのステップを記載したいと思いますので、少々お待ちください。

まとめ

失恋直後は、失恋相手のことを過剰に評価している状況になりがち!

これは、いまだに自分自身の一部である失恋相手の否定ができないという、自己防衛反応と、

失恋相手を客観的に評価できず、盲目的に好きな気持ちが維持されていることによる可能性が高い。

この対策として認知的再評価を利用して、失恋相手のことを一度客観的に評価し直す必要があります。

本記事の方法を実践し、1からの再スタートを切っていきましょう!

以上です。

ここまで読み進めていただきありがとうございました。

あなたの恋愛が上手くいきますように。

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